サトウ歯科 デンタルインプラントセンター大阪

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今月のインプラント関連の最新論文

2009.03.13-Fri

【 佐藤琢也 記 】


デンタルインプラントセンター大阪では毎月、
インプラントと歯周病に関連する最新英論文を翻訳する勉強会が開催されております。

今月はインプラントを学ぶ歯科医師の先生向けに下記の論文を紹介させていただきます。


Author(s): Gerber JA, Tan WC, Balmer TE, Salvi GE, Lang NP.
Title: Bleeding on probing and pocket probing depth in relation to probing pressure and mucosal health around oral implants.
Source: Clin Oral Implants Res. 2009 Jan;20(1):75-8.
Key Words: Bleeding on probing, Probing Pressure, Oral Implant


PURPOSE
良好な口腔衛生状態を保つインプラント患者におけるインプラント周囲のBOPとPPDの程度を、プロービング圧との関連で調査する。


MATERIALS AND METHODS
歯周病の既往があり、その治療後にインプラントが埋入されている17名の患者-現在は良好な口腔衛生状態を保っている-を被験者としてインプラント周囲のBOPとPPDを診査し、さらに反対側同名歯の天然歯においても同様の診査をインプラント治療終了後の経過観察期間中におこなった。
プロービング時には規格化された0.15Nか0.25Nのどちらかの圧力でプロービングを行い、その7日後に同一患者の同一診査部位で、もう一方の圧力により再度プロービングをおこなった。
BOPとプロービング圧、PPDとプロービング圧の線形回帰分析と相関分析を行い、これらの関連について調べた


RESULTS
インプラント周囲BOPとプロービング圧 回帰係数:1.37(0.1Nの上昇で13.7%のBOP上昇)相関係数:0.18 → 相関無し
天然歯周囲BOPとプロービング圧 回帰係数:0.66 相関係数:0.08 → 相関無し
インプラント周囲PPDとプロービング圧 回帰係数:3.06 相関係数:0.03 → 相関無し
天然歯周囲PPDとプロービング圧 回帰係数:0.07 相関係数:0.01↓ → 相関無し


*プロービング圧0.25Nにおける天然歯とインプラント周囲のBOPの割合 → 有為にインプラントで上昇 (しかし0.15Nでは有為差無し)
*天然歯とインプラントのPPDの大きさ → 有為にインプラントで1mm上昇 (プロービング圧にかかわらず)


DISCUSSION & CONCLUSION
インプラント周囲歯肉においてはプロービング圧の上昇によってBOPが変化してしまう。天然歯と同じようにプロービング圧に左右されない閾値は0.15Nだ!