サトウ歯科 デンタルインプラントセンター大阪

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今月のインプラント関連の最新論文

2013.11.25-Mon

【 佐藤琢也 記 】


デンタルインプラントセンター大阪では毎月、
インプラントと歯周病に関連する最新英論文を翻訳する勉強会が開催されております。


今月はインプラントを学ぶ歯科医師の先生向けに下記の論文を紹介させていただきます。


インプラント埋入時にGBRを併用した際の、吸収性、非吸収性メンブレンを用いた場合の12-14年後の治療結果
Title :Long-term outcome of implants placed with guided bone regeneration (GBR) using resorbable and non-resorbable membranes after 12-14 years.
Author :Jung RE, Fenner N, Hämmerle CH, Zitzmann NU.                              
Journal:Clin Oral Implants Res. 2013 Oct;24(10):1065-73.


PURPOSE
インプラント埋入時におけるGBRにて,吸収性メンブレンと非吸収性メンブレンを使用した場合による12年~14年後の治療結果を臨床所見とX線診査によって比較する.


MATERIALS AND METHODS
1994年から1996年にかけてチューリッヒ大学にて治療を行った72名の患者(男性18名,女性46名 平均56歳)265本のインプラントを後ろ向き研究により調査.
112本のインプラント埋入時にはDBBMと吸収性のコラーゲンメンブレン(Bio‐Gide)を用いたGBRが行われ(以下,CM群),41本のインプラント埋入時にはDBBMと非吸収性メンブレン(Gore-Tex)によるGBRが併用された(以下,e-PTFE群). これら以外の112本のインプラント埋入時には埋入窩周囲に十分な骨が存在していたためGBRは行われず,この治療群をコントロールとした.
治療終了後より術後経過を観察し,CM群,e-PTFE群,コントロール群における以下の臨床所見とX線診査にて得られた二次元的なインプラント周囲骨の吸収を測定した.


・臨床診査事項:インプラントの累積生存率,インプラント周囲のプラークの堆積,PPD,BOP,インプラント周囲の角化歯肉幅,インプラント周囲歯肉の退縮量


RESULTS
58名,222本のインプラントより補綴装置装着後12年から14年後の治療結果を得られた.

インプラントの累積生存率はCM群:91.9%,e-PTFE群:91.8%.コントロール群:94.6%,各群間で統計学的有意差は認められなかった.また,その他の臨床診査,X線診査についても各群間に統計学的な有意差は認められなかった.

Fig.1累積生存率


DISCUSION & CONCLUSION
インプラント埋入時にGBRを併用した際,吸収性メンブレン,あるいは非吸収性メンブレンを用いた場合のインプラントの累積生存率には統計学的な有意差は認められず,GBRを行わなかった場合と同等の良好な治療結果が得られた.


POINT OF CRITICISM
CM群とe-PTFE群の骨再生量の比較,あるいは骨の三次元的な吸収量の比較については言及していない点が残念である.また,本研究はインプラント埋入と同時に行われたGBRでの比較であるため,この結果をもって単純にCMとe-PTFEによるGBRに差がないと結論付けるのは早計である.


TOPIC OF CONCERN
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