サトウ歯科 デンタルインプラントセンター大阪

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今月のインプラント関連の最新論文

2017.03.14-Tue

【 佐藤琢也 記 】


デンタルインプラントセンター大阪では毎月、
インプラントと歯周病に関連する最新英論文を翻訳する勉強会が開催されております。
今月はインプラントを学ぶ歯科医師の先生向けに下記の論文を紹介させていただきます。


GBRとアバットメント連結による頬側歯肉カントゥァーの変化 −3年間の後ろ向き症例集積研究−
Title :Guided bone regeneration and abutment connection augment the buccal soft tissue contour: 3-year results of a prospective comparative clinical study.
Author :Benic GI, Ge Y, Gallucci GO, Jung RE, Schneider D, Hämmerle CH.                        
Journal:Clin Oral Implants Res. 2017 Feb;28(2):219-225.


PURPOSE
インプラント埋入と同時に行われるGBR(DBBMとコラーゲンメンブレンを使用)が、同部の歯肉カントゥアーの形成と保持に有効であるか否かを検討する。


MATERIALS AND METHODS
前歯部、小臼歯部に単独歯欠損を有する28名の患者が被験者。欠損部の状態によって症例を2群に分類。
・GBR group : 術前に0.5mm幅以上の陥凹状の骨欠損があり、インプラント埋入後の頬側の既存骨の厚みが0.5mm以下の症例。→DBBM(Bio-Oss)を頬側骨、あるいは露出したインプラントの表面に直接填塞し、吸収性メンブレン(Bio-Gide)にて被覆。
・No GBR group : 頬側に骨欠損や、インプラント埋入後の頬側に層板状の薄い既存骨が認められなかった症例。→GBRなし。
すべての症例においてstraumann bone level implantを2回法にて埋入し、3ヶ月後に歯槽頂切開による二次外科手術が行われ、healing Abutmentが装着された。
シリコーン印象材による印象採得を、インプラント埋入前(ベースライン)、埋入後3ヶ月(アバットメント締結直前)、最終補綴装着時(埋入後6ヶ月)、最終補綴装着後6ヶ月後、最終補綴装着1年後、最終補綴装着3年後に行い、石膏模型の作製の後に技工用スキャナー(Imetoric 3D)にて水平的、垂直的なインプラント埋入部の歯肉カントゥアーの経時的変化を計測。


RESULTS
・GBR group は10症例、No GBR group

は18症例。インプラントの失敗はなかった。
歯肉辺縁より1mm根尖側における歯肉カントゥアーの水平的なボリュームは、ベースライン時より3ヶ月後、6ヶ月後、1年後、3年後、いずれの計測時においてもGBR groupがNo GBR groupよりも統計学的に有意に大きかった。

fig.4 歯肉辺縁1mm根尖部の歯肉カントゥアーの経時的変化の比較


CONCLUSION
歯肉陥凹部におけるインプラント埋入時のGBR(DBBMと吸収性メンブレンによる)は効果的であり、経時的にも歯肉カントゥアーの形態を維持する。また、これまでに報告されてきた自家骨によるGBRと比較して吸収の量が少ないように思われる。


POINT OF CRITICISM
N数がそろわない、RCTではない、などあらを探せばきりがないが、テーマが興味深く、臨床的意義は大きいと考えられる

TOPIC OF CONCERN 4,6,12   


臨床談話会

2017.03.10-Fri

【 田中 里美 記 】


2月19日に大阪大学歯学部同窓会記念館にて
琢也先生の講演会が開催され、
スタッフ全員で参加させて頂きました。


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講演のテーマは『ヘルスリテラシー』


ヘルスリテラシーとは、
健康や医療に関しての情報を正しく理解し、
利用する能力を言います。


健康や医療についての情報が溢れる情報化社会の中で、
何が正しい情報なのかを見極める力はとても重要です。


例えば、大手企業が商品を販売していたり、
芸能人がテレビなどで話していると妙な安心感がありますよね?
しかし、こういった情報もかならずしも正しい情報というわけではありません。
まずは疑問に思い、いろいろ調べてみることも大切です^ ^


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お話の中には話題の水素水のお話もあり、
分かりやすくとても楽しい講演でした!
ご興味がある方は是非調べてみてくださいね!(*^^*)


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情報を自分で見極める為には、
これはこう!と言う決めつけをもつのでは無く
違う見方をしてみたり疑問に思い調べ
知識を増やす事も大切だと感じました^ ^


とても勉強になる講演会でした!