サトウ歯科 デンタルインプラントセンター大阪

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今月のインプラント関連の最新論文

2018.07.15-Sun

【 佐藤琢也 記 】


デンタルインプラントセンター大阪では毎月、
インプラントと歯周病に関連する最新英論文を翻訳する勉強会が開催されております。


今月はインプラントを学ぶ歯科医師の先生向けに下記の論文を紹介させていただきます。


インプラント治療における軟組織移植術の適切なタイミング –システマティック・レビューとメタ分析−
Title :Impact of timing on soft tissue augmentation during implant treatment: A systematic review and meta‐analysis
Author :Cho‐Ying Lin Zhaozhao Chen Whei‐Lin Pan Hom‐Lay Wang                        
Journal:Clin Oral Implants Res. May(29), Issue5 2018 : 508-521.


PURPOSE
インプラント治療における歯肉移植術の効果的な施術時期を,角化歯肉幅(KTW),軟組織の厚み(STT),頬側歯肉の退縮量(MR)を指標に,システマティック・レビューとメタアナリシスの手法により検討する.


MATERIALS AND METHODS
Population, Intervention, Comparison, and Outcome:(PICO) criteriaは下記の通り
P:部分歯欠損症例にインプラントを埋入された患者
I:インプラント周囲歯肉の改善を目的とした自家歯肉移植術 (free gingiva graft [FGG] or connective tissue graft [CTG])
C:インプラント埋入時に歯肉移植をおこなうか,あるいはインプラント埋入後にstaged approachにて軟組織移植術をおこなうか,その施術のタイミングを比較
O:KTW,STT, MRの改善をアウトカムとする.
これらの研究に関連するキーワードを有する2017年3月までの文献を集積し,シスタマティックレビューの手法により評価.


RESULTS
2,168件の研究結果より,29研究が抽出された(8編 randomized clinical trials, 6編 cohort studies,15編 case series).
・KTWの結果
インプラント埋入と同時の軟組織移植の施術か(以下simultaneous)Staged Approachかの比較に有意差は認められなかった.既存の角化歯肉幅が2mm以下の症例では2mm以上に比べてKTWは増大.


・STTの結果
インプラント埋入一年後におこなった際のSTTの増加は 1.03 mm (95% CI: 0.78–1.29 mm),3〜6ヶ月後のSTTの増加は0.95 mm (95% CI: 0.58–1.31 mm) ,simultaneous同は1.12 mm (95% CI: 0.75–1.49 mm) .統計学的有意差は認められなかった.

fig.4 異なる施術時期における歯肉幅の増加量(メタ分析)
・MRの結果
MRについて,異なる軟組織移植術のタイミングに関連するリソースは得られず.


CONCLUSION
インプラント治療における軟組織移植術の施術時期について,simultaneousとstaged approachとの間で,軟組織の厚み,角化歯肉幅の増大量に統計学的な相違は認められなかった.


POINT OF CRITICISM
本文中のConclusionには「軟組織移植術はKTWとMRに関連して,インプラント埋入より3ヶ月後におこなうことが望ましい」と記載されているがその根拠は?

TOPIC OF CONCERN 6,12,17     


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