サトウ歯科 デンタルインプラントセンター大阪

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今月のインプラント関連の最新論文

2018.12.21-Fri

【 佐藤琢也 記 】


デンタルインプラントセンター大阪では毎月、
インプラントと歯周病に関連する最新英論文を翻訳する勉強会が開催されております。


今月はインプラントを学ぶ歯科医師の先生向けに下記の論文を紹介させていただきます。


アバットメントの高さと装着の時期が早期のインプラント周囲骨の変化に与える影響:前向きRCT研究
Title :Influence of the abutment height and connection timing in early peri‐implant marginal bone changes: A prospective randomized clinical trial
Author:Tiago Borges,Bruno Leitão,Miguel Pereira,Ágata Carvalho,Pablo Galindo‐Moreno
Journal:Clin Oral Impl Res. 2018;29:907–914.
                   

・35名の患者に68本のインプラントが埋入された.Aグループ:埋入即時で2mmのアバットメント装着,Bグループ:埋入即時で1mmのアバットメント装着,Cグループ:2時オペ時(埋入後8W)に2mmのアバットメントを装着.各グループ間のインプラント周囲骨の吸収をX線にて観察.


・一次手術時にアバットメントを装着する場合と2次手術時に装着する場合とでインプラント周囲骨の変化を比較したところ,有意差は認められなかった.
・アバットメントの高さはインプラント周囲骨に影響を与えなかった.
                                         

2.佐藤 

ショートインプラントとスタンダードインプラントの術後3年の周囲骨の変化と生存率の比較 − RCT多施設共同研究 −
Title :Marginal bone level and survival of short and standard‐length implants after 3 years: An Open Multi‐Center Randomized Controlled Clinical Trial
Author :Zadeh HH, Guljé F, Palmer PJ, Abrahamsson I, Chen S, Mahallati R, Stanford CM.                       
Journal:Clin Oral Impl Res. 2018;29:894–906.
                                             

長径6mmのショートインプラントと,長径11mmのスタンダードインプラントの術後3年時における周囲骨の経時的変化と生存率を,Randomized Controlled Clinical Trialの手法にて比較検討.


・Test群:長径6mm×直径4mmのショートインプラント108本,Control群:長径11mm×直径4mmのスタンダードインプラント101本.インプラント周囲骨の吸収をデンタルX 線画像により計測.


・インプラント周囲の骨吸収は荷重開始3年後にTest群がControl群よりも統計学的有意差を持って大きい結果となった.しかし,その差は臨床的には軽微でショートインプラントを使用した症例においても,スタンダードインプラントと同様の安定したインプラント周囲骨の状態と高い生存率を保つことが示唆された.
                                            

3.三木先生 

インプラント支持の全顎補綴治療の生存率そして生物学的合併症の発生割合に関する12年後ろ向き研究
Title :Implant survival rates and biologic complications with implant‐ supported fixed complete dental prostheses: A retrospective study with up to 12‐year follow‐up
Authors:Panos Papaspyridakos,Thaisa Barizan Bordin, Yong‐Jeong Kim, CatherineDeFuria, Sarah E. Pagni, Konstantinos Chochlidakis, Eduardo Rolim Teixeira, Hans‐Peter Weber
Journal: Clin Oral Impl Res. 2018;29:881–893.

                                      

・無歯顎者に対する全顎的インプラント補綴治療(以下IFCDPs
)の最長12年(平均約5年)観察における生存率と生物学的合併症の発生割合を明らかにする.


・10年間のタフツ大学歯学部病院(TUSDM)に登録された患者52名, 457インプラント無歯顎者を対象にFCDsの受療後6ヶ月毎にパノラマ,デンタルXray撮影による骨喪失レベル, suppuration fistula, modified Plaque Index (mPLI) , Probing depth (PD), Bleeding Index (mSBI)を 測定.また,ceramic IFCDPs (Group 1;n=55) と metal-resin IFCDPs
 (Group 2;n=16)の補綴学的合併症も調査.

・IFCDPs (n=52 )のsurvival rateは 98.7%(平均5.2 年観察). 生物学的な合併症は Group 1 とGroup 2. で有意差なし.10年インプラント周囲粘膜の退縮率;mucosal recession rate は77% (95% CI: 68.2–87.9) , peri-implantitis は20% (95% CI: 16.9–24.9).

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